SAMURAI -blog

【3月10日配信】

本日午後2時頃、東京都新宿区のマンションの一室で
Sさん(匿名希望・24歳・男性)が倒れていた。
記者が部屋のドアを開けると既にそこは血の海。
遅かったかと思い一礼して帰りかけたその瞬間急にSさんが立ち上がった。
よく見ると背や腹など体からは出血が見られない。
不思議そうな顔をする記者にSさんが一言。

『あ、これ鼻血です。』
顔を上げるとSさんの顔・特に真ん中辺りが真紅に。
鼻に何か詰めないのかと尋ねると、ティッシュを丸めて詰めても
直ぐに血まみれになるだけだと返された。
確かに部屋の周りを見ると欠片も白くない、それは見事に
赤く染め上げられたティッシュ達が誇らしげに並んでいた。
それでもやはり詰めた方が良いと助言し、また鼻に入れ始めたSさん。
その後の光景は目を見張るものだった。
入れた瞬間にティッシュは赤く染まり始め数秒で大量の鼻血と共に
鼻から抜け落ちてしまったのだ。再度挑戦し記者が正式に速さを測ってみると
8ミリメートル毎秒と言う驚異的な記録が。

Sさんはこの速さに対し

『80ミリのティッシュなら10秒で無くなりますね。』

と気の利かないコメントを残した。

何でも、Sさんはバレンタインデーにレディ達から貰ったチョコレートを
食べていたのだとか。

『でも今はもう3月の10日でむしろホワイトデーまで来ていますが？』と

言う記者の問いに、

『だからですよ。折角愛の籠ったチョコレートを貰っておいて
少しも口に付けずにホワイトデーのお返しをするなんて変じゃないですか。
ボクには乙女達にそんな絶望を味わわせたくないだけです。
だから毎年全部食べるようにしているんです。
でも今年は特に多かったからな。例年なら頑張れば1・2週間で
食べきれるんですが今年は1ヶ月もかかってしまいました。
本当にレディ達には申し訳ない。』

と心から辛そうに話した。
因みに話している間も絶えず鼻血は流れ続けており、
記者が来て10分くらいした頃からSさんに異変が見え始め
時々白目をむいたり躓いたり倒れかけたりという症状が見え始めた。

『やっぱりいくら鼻血とか言ってもこれだけの量なら
大量出血とかヤバいんじゃないですか？』

と訊いたが反応はなく、それでも無心でチョコレートを食べ続けたと言う。
しかし数分後、流石に限界が近づいていたのだろう。
虚ろな目で

『やっぱり救急車呼んｄ』

記者はSさんが言い終える前に部屋を後にしたそうだ。